検証動画付き、DODの一酸化炭素チェッカー2をレビュー!

このページでは、気温が低くなる春・秋・冬のキャンプに重宝するDODの一酸化炭素チェッカー2についてレビューをしていきます。
小さな子供を連れて春キャン・秋キャンに行く我が家でも必須アイテムです。

【あす楽】DOPPELGANGER キャンプ用一酸化炭素チェッカー2 | CG1-559 | 日本製センサー搭載 | ドッペルギャンガー

一酸化炭素チェッカー2に実際に一酸化炭素を検出させてアラームを鳴らしてみた検証動画も載せているので、購入を検討している方はぜひご覧ください!

冬キャンプには欠かせない一酸化炭素チェッカー・警報器

キャンプのハイシーズンは夏ですが、朝晩に気温が下がる春・秋・冬のキャンプもまた夏キャンプとは違った楽しみがあります。
それは焚き火を囲んでの団らんであったり、テントの中に石油ストーブを持ち込んで、テントの中で鍋を囲んだりする「おこもりキャンプ」、さらなるツワモノはテントの壁に煙突穴をくりぬいて、テントの中で薪ストーブを焚く方などもいます。

実際にキャンプで一酸化炭素中毒の事故は起きている!

そんな気温が低い中で快適なキャンプを楽しむためには、テント内で暖をとりたくなるものですが、そこには大きなリスクがあります。
テントの中で火気を使用したときに発生するリスクは「一酸化炭素中毒」。言うまでもなく命を脅かす大きなリスクがあるのです。

「そんな事故、滅多に起きないよー」
なんて思っている方も多いかもしれませんし、私もその一人でしたが、実際に事故は起きているようです。

 テント前室にて、まず、レンタンに着火。 暖を取る。レンタンで、マシュマロをあぶり、喰らう。
 その際は、ベンチレータ全開。
 また、メッシュも一部開けておりました。

 さて、そろそろ寝る時間となりました。
 レンタンも順調に半分ほど、燃えてこれならあと3時間ほど(だいたい1個で5~6時間燃焼することを実験済み)で燃え尽きるであろうと思い、夜半の冷え込みを考慮し、ベンチレータと、メッシュ部を閉めてインナーテントで寝ることにしました。

(・・・ここからは、珍しく長文)

 さて、ほどなく子供をトイレに起こすため、約3時間後におきました。

 そこで、嫁が前室にでて子供が靴を履いているのを待っていると・・・突然倒れました。(そのときは、寝ぼけているだけだと思い、私は寝袋に入っていました。寒いので・・・)

 子供の声に起こされて、嫁が復活。テントの外へ行ったと思ったら・・・『お母さ~ん、こんなところで寝ないで~。』という子供の声が聞こえました。

 !!

 これは、まずいかも・・・。と思い、私も靴を履いて、外へ。
 ソコには、倒れた嫁とその体をゆする子供がいました。

 嫁の上半身を起こすと、意識が回復。 『トイレに行きたい』とのことなので、もうすこし休ませようかと思ったが、トイレへ向かうことに。

 その道すがら、10歩ほどで、また急に膝から崩れ落ちた。
 また、気を失っている・・・・。さて、これはまずいなぁと思った矢先、意識回復。その間10秒くらいか。

 それから無事トイレについて用を足すも、そのとき私に悲劇が襲いかかる・・・。いつの間にか気を失っていたらしい・・・。嫁の声に目を覚ます。

「キャンプしようよ。」より

七輪に炭を起こし、それをテント内に持ち込んだのです。
私は、練炭や豆炭が、一酸化炭素中毒を起こして死に至る事は知っていました。
でも、木炭は違うんだと思っていたんです。
(ちなみに七輪は、日本が世界に誇れるキャンプ道具ですね)

七輪に炭を山盛りにして、テント内に持ち込んだのです。
今までも、そういった事は何回かやっていたのです。
内心・・・ガス中毒にはならないよな(?)と思いつつやっていたのです。
でも、別に何の異常もなく、これは大丈夫なんだと思っていたのです。

キャンプ場では殆どの人が消灯時間の午後10時に就寝に入ります。
私達もそんな時間に眠りに着きました。
夜中の1時半くらいだったか、私はトイレに行きたくなりました。
だって、しこたまビールやら 日本酒を飲んでいるんですから・・・

トイレに行く為に身体を動かすと、
息はゼーゼーいうし、心臓はバクバクで、
まるで高山を歩いている様な状況なんです。
でも、こういった事は一度か二度経験していて、
私は、その身体的状況にビックリして、
「これは家に帰ったら内科病院に行った方がいいかな~?」
とか感じていたのです。
でも、帰宅すると身体は何ともなく、そんな事をすっかり忘れてしまったのです。

山盛りにした炭は平たくなっていたので、
私は再び炭を山盛りにして寝袋に潜り込んだのです。
炭はまだ火が点いていないので、不完全燃焼の臭いが強烈にしていました。
でも、その内火が点くだろうと寝入ってしまいました。

ふと気がつくと、妻がトイレに行く所でした。
私は、目が覚めてしまった勢いで、自分もトイレに行こうと、
妻の帰りを待っていました。

トイレから帰った妻は、
「寝袋から出るにしても、身体を動かすにしても、
全く身体が動かない、やっとこ何かにすがりながら」の状態だったそうです。
トイレの中の鏡を見たら、顔面蒼白で見た事もない自分の顔だったそうです。

そういった話を聞かされた私が今度はトイレに行く番になりました。
息はゼーゼーいって、まるで自分の身体ではない状態。
トイレへの道、約50メートルくらいを歩く時・・・
それはまるで夢遊病者でした。
全く、自分の身体が自分ではない、コントロールできない。

「河童の歌声」より

楽しいキャンプで取り返しのつかない事故を起こさないために

楽しい思い出作りのはずだったキャンプで、命を脅かす一酸化炭素中毒事故に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか?

それは
「テントの中では一酸化炭素を排出する火気を使用しない」
これに尽きます。

ちなみに今回のレビュー商品であるDODの一酸化炭素チェッカー2の商品タグにも下記のような文言が記載されています。

原則、「テント内での火気の使用は厳禁」なのです。
とは言うものの、やはり気温が低い中でのキャンプではテントの中でも暖を取りたいものです。

そこで、我が家ではDODの一酸化炭素チェッカー2を購入し、テントの中でストーブを使うときにはこのチェッカーを使うようにしています。
お値段は1万円ちょっとと高めではありますが、命を守るための保険としては安いものだと解釈しています。

「テント内での火気の使用は厳禁」と商品タグに注意書きしていますが、実際にこの商品はテント内や車内で火気を使うとき以外は利用価値がない商品のはずです(笑)
でも、表向きは「テント内での火気は厳禁」と書かざるを得ないのでしょう。事故が起きた時にはDODとしては責任は持てないでしょうから・・・。
結局のところ、テント内での火気の使用は自己責任ということです。

DOD一酸化炭素チェッカー2の動作チェックをしてみた

ただ、
「一酸化炭素チェッカーって、いざというときにきちんと動作するの?」
という疑問が湧きますよね。
そこで、屋外で炭を起こして、その上にチェッカーを近づけることで、どのような動きをするのか検証してみました。

一酸化炭素チェッカー2の動作検証動画

一酸化炭素が溜まりやすい屋内ではなく、空気の流れが良い屋外でも、炭の上30センチほどの位置で、このように一酸化炭素をきちんと検知し、アラーム音が鳴りました。
これは実際にテントの中でストーブをつけたときにも信用できそうです。

一酸化炭素の検出数値、ppmについて

一般的に一酸化炭素の検出数値についてはppm(パーツ・パー・ミリオン)という単位が使われています。

ppmがどの程度の数値になったら、一酸化炭素チェッカーがどのような作動をするのか、どの程度の数値がどのくらいの時間持続すると人体にどのような影響があるのかについては、一酸化炭素チェッカーの本体に付属されているプラスチック製のタグに記載されています。

アラーム作動範囲(※範囲内に達してから5分後に作動します。)
200~299ppm:点滅
300~399ppm:点滅+アラーム遅
400ppm~:点滅+アラーム早

人体に及ぼす影響について
200ppm:2~3時間で軽い頭痛
400ppm:2.5~3.5時間で後頭痛
800ppm:2時間で失神
1600ppm:2時間で致死

DOD一酸化炭素チェッカー2の商品タグより

いちいち取扱説明書を読まなくても、タグにこのような情報が記載されていると、常に内容の確認ができるので、とても安心できます。

それにしても、「1600ppmで2時間経過すると死に至る」とかめっちゃリアルで怖いんですが、実際、そういうことなんでしょうね。
やはり一酸化炭素は怖いです。

他社製の一酸化炭素チェッカーと動作を比較してみた

ちなみに我が家ではDODの一酸化炭素チェッカー2の他に、別メーカーであるViffly社製の一酸化炭素検出器も購入しています。

防災 アラーム 一酸化炭素 警報機 火災報知機 火災報知器【smtb-KD】[定形外郵便、送料無料、代引不可]

こちらのお値段は1,000円前後。
DODの一酸化炭素チェッカー2を「命の保険」と定義するなら、こちらの商品は「命のお守り」程度かもしれません(笑)

ですが、
「DOD製のチェッカー2の電池が知らぬ間に切れていた」
「故障して動かなかった」
といったことがあっては大変です。
同じ製品を2個購入することも検討しましたが、万が一、DOD製のチェッカーに重大な仕様上の欠陥があった場合、2個持っていても100個持っていても結果は変わらないので、あえて違うメーカーのチェッカーを持つことが大事ではないかと思っています。

こちらの商品も、DODのチェッカー同様、炭の30センチほど上で動作検証をしてみました。

2つのチェッカーを同じ環境で動かしてみて気づいた点が2つあります。

  • VifflyのチェッカーはDODと同じ位置では数値が0のままで変わらなかった
  • DODの一酸化炭素チェッカー2のほうが検出値の動きが細かい。Vifflyのほうが数値の動きが雑(笑)
  • アラーム音はVifflyのほうが大きい(ただしDODのアラーム音の大きさでも十分に気が付けると思われる。泥酔していなければ・・・笑)

Vifflyのチェッカーは、最初、DODのチェッカーとほぼ同じ高さにセットしても数値変化がなかったので、少しずつ炭に近づけていったところ数値が動き出したというのは、動画を見ていただくとわかると思います。
しばらく(数分程度?)同じ位置で放置しておけば検知できたのかもしれませんが、DODと比べると細かい部分において精度に差がありそうです。

DODの一酸化炭素チェッカー2のセンサーは日本製!

2つの製品の動作の差には一酸化炭素を検知するセンサーの精度に違いがあるものと思われます。

DODの公式サイトによると、DODの製品のセンサーは日本製の部品を使用しているとのことです。(組み立て自体は中国で行われているようです)
Vifflyのセンサーがどの国で作られたものかは明らかにされていませんが、このセンサーの性能差が2つの製品の一酸化炭素検知の精度に影響しているものと思われます。

最終的には、どちらの製品もきちんと一酸化炭素を検知してくれたので問題ないのですが、やはり2つの製品の動きを見比べると、DODの製品のほうに安心感があります。

一酸化炭素チェッカー2は5年で買い替えが必要!

DODの一酸化炭素チェッカー2は商品タグに記載されている通り、内臓センサーに寿命があり、5年での買い替えが必要とのことです。
忘れないよう、我が家では購入年月日のメモをタグに貼り付けています。

一酸化炭素チェッカー2は現在品切れ中

一酸化炭素チェッカー2は、2019年10月27日時点では、どの通販サイトでも品切れ中です。
DODに問い合わせたところ、「今秋中に再販予定」とのことでしたので、間もなく再販されるものと思われます。

一酸化炭素チェッカー2まとめ

DODの一酸化炭素チェッカー2はお値段は少し高めですが、他社製品と比べると動作の精度に違いがあることがわかり、命を守るアイテムとしては決して高いものではないと思います。

チェッカー無しで「たぶん大丈夫だろう」と思いながら、どこかに不安を抱きつつストーブを使うよりも、チェッカーありの安心感を抱きながらのぬくぬくキャンプを満喫したほういいです。

繰り返しになりますが、楽しい思い出を作るはずのキャンプで、取り返しのつかない事故が起きてからでは遅いですよね。
冬キャンする方にはぜひ持っていただきたい一品です!

【あす楽】DOPPELGANGER キャンプ用一酸化炭素チェッカー2 | CG1-559 | 日本製センサー搭載 | ドッペルギャンガー